会員の滝川さんが公募展「一陽会東京展」(会期:4/24~30 会場:東京都美術館)
に出展されました。題名は「ピタゴリア」。
滝川さんはいつもメッセージ性のある作品を作ります。
アルブレヒト・デューラーの「メランコリア」とピタゴラスの教義を関連付けた作品。
ご本人からのコメントです。
一匹の猿が身をかがめて、下の箱の中から図形をつかもうとしている。後ろにある
「メランコリア」(自身で描きました。すごい!)の絵にも同じ猿が天使に指で示している。
太古の昔から「数」とそれを表す「幾何学な形」は、人類の好奇心を刺激しつづけている。
特にピタゴラス学派の哲人たちにとって「数」は万物の基本で宇宙の調和にほかならいと考えていた。
すべてを思考する動物、たとえば猿ですら単純な図形に好奇心を刺激され識別する能力をもっている。
という難解なテーマを表現。ほんとに理解するのが難しい・・・
けれどこの作品は「遊び心」があります。人が近づくとパッと箱の中が明るくなり図形が回転
してビックリ。題名も「ピタゴリア」。想像力を刺激して見る人を楽しませてくれますね。