蛍手

蛍手と呼ばれているのは、透かし彫りをした素地に釉薬を埋め、そのまま焼成することで、透光性のある文様が表現できます。蛍が光るところに似ているためです。
古くは12世紀のペルシャ陶器にこの技法が見られ、中国では明代の陶器に蛍手の作品があったとされています。17~18世紀に盛んに制作されました。
17~18世紀の中国では、透かし文様を作るのに米粒を利用したと言われていることから「ライス・ポーセレン」と呼ばれることもあります。
日本でも近代になって、この技法を扱うようになりましたが、ロスが出やすく量産にむかないところから、次第にすたれていきました。
陶芸教室では、穴のあけ方や釉薬の施し方の注意点をデモンストレーションを交えながら紹介していきます。
写真は、陶芸教室サンプル作品の一部です。