陶芸技法 飛びカンナ、打ち刷毛作品

飛びカンナと打ち刷毛

飛びカンナは「おどりベラ」とか「トチリ」とも呼び、日本では九州の民窯、小鹿田焼や小石原焼にみられる技法です。それらの窯では昭和に入ってから、民芸運動の影響により飛びカンナ、打ち刷毛、指頭文、櫛目と言った、化粧掛けによる装飾を組み合わせるような作品が多く見られるようになりました。
飛びカンナはロクロに器物を据えて、ロクロを回転させながら、カンナを土に撥ね上げられように、カンナの角度を決めて細かい削り文様を彫っていきます。
飛びカンナの刃の形、あてる角度、持つ位置、力の入れ具合やロクロの回転のスピードによってもさまざまな模様が生まれます。使う土や化粧土、釉薬などを組み合わせや撥水剤を使っての象嵌など工夫したりして、現代風にアレンジしても面白いでしょう。
陶芸教室では、いろいろな装飾方法などをデモンストレーションを交えながら各クラスごとに紹介して行きます。
写真は、陶芸教室サンプル作品の一部です。