飛びカンナは「おどりベラ」とか「トチリ」とも呼び、日本では九州の民窯、小鹿田焼や小石原焼にみられる技法です。それらの窯では昭和に入ってから、民芸運…
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鶏冠壷(けいかんこ)は中国の遼で作られた特徴のある形をした壷です。鶏冠壷という呼称は近代に日本の研究家がつけた名前で、中国では皮嚢壷と呼ばれること…
中国唐時代に生まれた三彩の技法は、その後遼の時代へと引き継がれていきました。唐の三彩には見られなかった、赤土に白化粧を施し、掻き落して文様を表す、…
三彩は中国唐時代に始まった、色釉を使ったやきものとしては世界で最も歴史の古いものの一つです。鉛を釉薬に利用して、比較的低温(800~850度)で焼くため…
従来、上絵具は筆で描くのが一般的でしたが、今回は工業用の転写シートを利用した絵付けの紹介です。本焼の生地を用意します。絵具がシート状のためシートが…
象嵌とは、素地に色の違うものを嵌め込んで模様を作る技術です。本来は金属工芸に用いられる用語で象眼とも表記されています。陶芸では、化粧土や色の違う粘…
キストカというロウを溜めるカップの付いた道具を使って、筆の代わりにペン感覚で線模様を描く方法を紹介します。カップにはロウの代わりに下絵具や上絵具を…
備前焼の特質は吸水性のほとんどない須恵器の系統をひいた、無釉の焼き締めの土味の魅力で、自然窯変の美しさにあります。備前の土は海成粘土といってアルカ…
紙、プラ板、粘着シートなどを模様状に切り抜いた型紙を器体の素地に貼り付け、スリップや絵具で装飾する方法です。型紙を作るにはハサミやナイフを使います…
シェラックとは、貝殻虫から作った樹脂のことで、天然ニスの原料として古くから利用されてきました。作品の表面にシェラックニスを塗って保護膜(レジスト)…
銅彩は銅顔料を使って還元炎焼成で赤い発色を得る技法です。今回は主に透光磁器土や半磁器土を使い、銅の顔料を使っていろいろな表現方法を紹介します。今回…
磁器は一般的には釉薬をかけますが、色の白い磁器を釉薬を掛けずに焼締で使用できるようにするには、いくつかの工夫が必要です。当陶房では初めて磁器土に触…